IT技術者不足についての見解

ちょいちょい登場する「IT技術者不足問題」。
ここ最近ではベトナムの技術者で人材補填するとか。

終わりのない戦いの根底と解決策を模索してみたり。

先に結論

RPGと違うから勇者が魔王を倒すのはムリ。
おとなしく破邪の剣を買って売ろう。

需要がある人材とは

「低賃金で社畜として生きてけて長期離れない人を沢山欲しい。」

「スキルはぶっちゃけ見てない。OJTでやるんでパソコン操作できればいい。」

「スキルがある人?凄いありがたい!でも賃金は他の参入者と一緒ね。」

「実績がある人?凄いありがたい!でも賃金は他の参入者と一緒ね。」

「要は手を動かしてくれる人がたくさんたーくさんいて欲しいの!!」

こんな感じ。

なぜ低賃金なのか

理由1: 人海戦術でなんとかイケると思ってる阿呆がいるから

単独でシステム組んで運用したこともないような、Hello Worldに毛が生えた程度のもの作って「俺プログラムやったことあるし」とか言っちゃうような、そんな人間が人材確保の主軸にいるとこうなる。

欲しいのは人数。予算は決まってるから等分する。200万あったら5人確保とかしようとする。
有能な人が含まれていても御構い無し。
「ソフトドリンクしか飲んでなくても割り勘」と同じ感じ。

ものづくりのノウハウもない人間が何人いても保守性が低く、「これ…金もらってるプロが作ったんだよね…?」程度ののゴミが産まれる。

人海戦術できるのはモンキーテストだけ。

これが分かってない。

理由2: 元々払える金がないから

単独でシステム組んで運用したこともないような、Hello Worldに毛が生えた程度のもの作って「俺プログラムやったことあるし」とか言っちゃうような、そんな人間が営業だとこうなる。

営業が重視するのは利益ではなく獲得案件数。
知識がなきゃどこまでディスカウントしていいか分からない。ついでに獲得案件数には関係ない。そこで開発予算が決まるのに御構い無し。

営業がマトモでも顧客の納得をもらえないケースもある。「既出のアプリケーションがこの値段だから今回のは真似ればいけるよね」的な。厄介なのがこの既出アプリ。他社製品だったり、無料アプリがこれに該当すると詰みやすい。「そーですよね!既に同じようなものありますもんね!ならこの値段くらいまで下げれると思います!任せてください!!」お前が作るわけではないのに何を任せられるのだろう。

顧客からしてみたら売値だけしか分からない。それがバックエンドでどれくらいのコストがかかっているとか、どれだけ売ったら初めて黒字になるとか。その辺を分かってないし、その辺りの背景をもってうまく説得できない営業も戦犯。

あと法人のクセに売上出るまで報酬0ねみたいなやり方してるベンチャーもいる。会社は赤字にしたくないとかちゃんちゃらおかしい。

払いたくても(などと考えてる人間はこの状況自体作らないだろうが)払えない。でもやらなきゃならない。

なぜ海外技術者をとるのか

同じ30万円を渡しても受け取り手の住む世界では日本でいうところの50万に相当する。そうなったらWin-Win。さらに相手国から補助なんて出ようものなら依頼側は大勝ちだと勘違いする。何が勘違いって国内のノウハウを格安で国外に輸出してる事の重大さが分かってない。

じゃあどーすればいいの?

人海戦術は無駄であること、工期をいたずらに延ばしていることを上記の阿呆が気づくこと。

顧客に理解してもらうとこ。

実際できんの?

無理。

なんで?

上記の阿呆共にはこれを気づくためのアンテナがない。または気づいて実践したところでその人単独で世間の風潮を打ち破るチカラがあるとは限らない。

顧客は理解しても納得させるのはひと苦労だし、前述のアレなベンチャーに唆されて知らずに不幸な人を生み出す。でも顧客は痛くも痒くもない。

じゃあどーすればいいの?ダーッ‼︎すればいいの?

この状態にしている原因はとても大きなところ。個々が単独でやっても効果はない。独立して起業しても顧客の認識を革める必要がある。

できるものがあるならやってみたらいい。けど確かなことはもちろんいえないしリスクが大きい。ただ、現状のままで自身の懐に入るものを増やすのは不可能だと思った方がいい。

再度結論

RPGのように主人公含めた数名が普遍という大きな魔物を討伐できるのはやはりRPGの世界だけなのである。

だとしたら某商人のように破邪の剣を買って売ってしてた方がまだ現実的ではないかという見解。

「賃金上がらない」とか真剣に愚痴ってるなら「じゃあ打破するために何かやってるの?」となる。

人生は自由。選択も自由。何もしなけりゃ何も変わらんのよ。チュライネ。


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